私たち看護職は、それぞれの場所で、患者さんや対象者に少しでも良い状態になって欲しい、力になりたいという思いで日々仕事をしています。
そのため、患者さんから感謝していただく場面も多々あります。
“Thank you.” と言われたら “Your welcome.”
これが、私たちが学校で習ったお決まりのフレーズですね。
カジュアルでもフォーマルな場でも使える万能な表現で、ネイティブスピーカーも使います。
しかし、日本語で「ありがとう。」と言われて、毎回「どういたしまして。」と返しているでしょうか。
「いいえ。」や「いえいえ。」、「こちらこそ。」などと返す機会が圧倒的に多いのではないでしょうか。
そこで今回は、覚えておくと役に立つ、”Your welcome.”以外の返し方を状況別にご紹介します。
軽い”Thank you.”への返し方
軽く「ありがとう。」と言ったり言われたりすることは、一日の中で何度もあると思います。
看護職としては、身の回りのちょっとしたことをして、軽くお礼を言われるパターンが多いのではないでしょうか。
・お手伝いをした時(排泄、清潔ケア、配膳、環境整備など)
・事務的な説明をした時(入院の部屋案内、書類の説明や返却など)
これ以外にも、様々なケースが挙がります。
こんな時の”Thank you.”に対しては、
No problem.
直訳すると、「問題なし。」「n.p」です。「問題ないですよ。」や「気にしないで。」という意味で使えます。
Sure.
直訳すると、「もちろん。」ですが、「大丈夫ですよ。」や「気にしないで。」と言う意味で使えます。
It’s OK.
「大丈夫ですよ。」と言う意味。”I’m sorry.”と謝られた時にも使えます。
That’s alright/OK.
“It’s OK.”と似たカジュアルな表現です。
No worries.
直訳すると、「心配いらない。」です。イギリス英語で「気にしないで。」の意味でカジュアルに使われていて、オーストラリアでは日常で飛び交っていました。
Anytime.
直訳すると「いつでも」。「いつでもお手伝いしますよ。」と言う意味。ナースコール対応時などに使えますね。
Not at all.
直訳すると「全然」。「全然気にしないで下さい。」と言う意味で、謙遜する言い方です。
深く感謝された時の返し方
患者さんや対象の方から、心からの感謝の言葉を受け取ることもあります。
出産のお手伝いをした時、患者さんが退院する時、困っている方の相談に乗った時など、以下のような表現ができます。
My pleasure.
前に It is/It was が省略されています。「(あなたのお手伝いができたことは)私の喜びです。」「私もうれしいです。」という意味が込められているので、私は患者さんとの関わりでよく使います。
Thank you too.
「こちらこそ、ありがとう。」お手伝いさせていただいてありがとう、という意味で使えます。
まとめ
「どういたしまして。」には、さまざまな表現があります。
状況に応じて、さまざまなパターンの「どういたしまして。」が言えるとコミュニケーションがより楽しくなります。
咄嗟に言葉が出てくるか心配であれば、一旦 “Your welcome.” と返した後に、「この表現も使えたな。」とと振り返ってみることもおすすめです。
みなさんが外国人患者さんと関わる上で、少しでも助けになればうれしいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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