外国人患者さんに使いがち?実は失礼な英語フレーズ5選

今回は、外国人患者さんに使ってしまいがちだけれど、実は失礼な英語フレーズを5つご紹介します。

わたし自身、英語学習をはじめてしばらくしてからも、実は使ってしまっていた表現ばかりです笑!

その表現を避けた方が良い理由+理想的なフレーズもご紹介しますので、実践の場でどんどん使っていただけたらうれしいです。

✖️①Can you speak Japanese?

直訳すると、「日本語を話すことができますか?」となります。

しかし、実際にはあなたには、日本語を話す能力がありますか?」というニュアンスに。

その答えは、”Yes, I can.” もしくは “No, I can’t.” となります。

相手が “No, I can’t.” と答えることになる場合、「can’t =能力がない」と、とてもネガティブな意味になってしまいます。

私たちは、相手に話す能力があるかどうかでなく、話すかどうかを聞きたいので、この場合は・・・

Do you speak Japanese?  =「日本語を話しますか?」 がおすすめです。

CanをDoに変えるだけ!とってもシンプルですね◎

ちなみに、何かを頼みたい時の “Can you ○○?” は失礼にはならないので、どんどん使って大丈夫です。

例えば、”Can you turn on your side, please?” =「横を向いてもらえますか?」など。

✖️②Do you understand?

こちらが伝えたことを相手が理解してくれたかどうか、確かめたい時に使いがちなフレーズです。

直訳すると「わかりますか?」となり、中学校の英語の授業でも、先生がよく使っていたような・・。

しかし、実際には「私が言ったこと、わかってます?」というニュアンスに。

なんだか上から目線で偉そうな印象を与えますね。

Do you を省略した “Understand?” も威圧的に聞こえてしまうので、注意が必要です。

代わりに使える柔らかい表現は、こちらです。

Did you get it? =「わかりますか?」
※カジュアル寄りの言い方です。

Does it make sense? =「わかりますか?」
※ “it” は「私が言ったこと」。”make sense” は「意味をなす、筋が通る」という意味です。

Is it all clear for you? =「わかりますか?」
※”it” は「私が言ったこと」、”clear” は「明らか・明確」と言う意味で、こちらが説明した後などに使えます。

✖️③Sit down, please.

相手に座ってもらいたいときに言いがちなフレーズです。

直訳すると、「どうぞ座れ。」。最後に “please” をつけても、失礼です。

このフレーズも、中学校の英語で先生からよく言われたような気がしますが・・。

命令や強制的なニュアンスになってしまうので、注意が必要です。

代わりに使える、よりていねいなフレーズはこちら。

Please have a seat. =「おかけください。」
※Please take a seat. も同じ意味。

ちなみに、反対の意味の「立ってください。」は、”Please stand up.” がそのまま使えます。

✖️④I don’t know.

何かを聞かれて、明確な返答ができないときに使いがちです。

直訳すると、「わかりません。」

しかし実際には、「知らない。」と突き放すような、ぶっきらぼうなニュアンスに。

多用すると、信頼を失いかねませんね。

代わりに使えるていねいなフレーズが、

I’m not sure. =「ちょっとわからないのですが。」
※定かでないときに、柔らかい言い方ができます。

I have no idea. =「全く(さっぱり)わかりません。」
※見当もつかない時に使えます。
文の前に “I’m afraid” =「残念ながら」をつけると、より柔らかくなります。

✖️⑤ Big baby!

はじめて目にした赤ちゃんが大きいとき、つい発しがちな言葉です。

直訳すると、「大きい赤ちゃん!」なのですが、”big” には、「太った」という意味も含まれるため、注意が必要です。

これに関連する、わたしの失敗談はこちら↓↓

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代わりに使える一例はこちら。

Healthy big baby! または Healthy baby! =「健康そうな赤ちゃん!」

健康そうと言われて、不快になる人はいませんよね。

ママ自身が、我が子を “big” と言っている場合は、それを否定する必要はなく、その方の感じ方を共有しましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今まで当たり前のように使ってきたフレーズが、実は失礼に当たっていたなんて、びっくりしますよね。

だけど大丈夫。

声のトーンや話し方も大いに関係しますし、コミュニケーションを取りたい、その方のためにケアをしたいという私たちの気持ちは伝わるはずです。

この投稿が、少しでもみなさんのお役に立てればうれしいです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

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